世界の同性婚(結婚の平等)をテーマにした映像作品を上映
同テーマの短編映画コンペティションも同時開催!
国内で同性カップルを家族として認める「(同性)パートナーシップ制度」を導入している自治体が急速に広がっており、日本の全人口の4割以上をカバーするようになっています(2021年9月現在)。また全国で同性婚を求める裁判も起きており、いよいよ実現に向けて期待が高まりつつあります。映画を通して広く多くの方へ「結婚の平等(同性婚)」への理解と、同性婚がもたらす社会への影響を広く知ってもらうことを目的として、2022年5月に日本で初めてとなる「結婚の平等(同性婚)」をテーマにした映画祭「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル」(RMFF2022)並びに、短編映画コンペティションを開催いたします。
同性婚について詳しく知リたい方はこちら
「同性婚」をテーマとした世界の映画作品の無料上映に加え、
一般公募から選ばれた、短編映画の入選作品も上映いたします。
ウエディング・バンケット
[ 1993 / 台湾・アメリカ / 109min / 監督:アン・リー ]
出演:ウィンストン・チャオ、ミッチェル・リヒテンシュタイン、メイ・チン ほか
ニューヨークで暮らすゲイの台湾人青年ウェイトンとその恋人のアメリカ人・サイモンのもとに台湾からウェイトンの両親がやってくる。両親はウェイトンに早く結婚するように執拗に催促を繰り返すが、ゲイであることを両親に言い出せないウェイトンは女友達のウェイウェイとの偽装結婚を画策する。第43回ベルリン国際映画祭 金熊賞受賞作品。
上映日5月6日 (金)13:00~
愛で家族に〜同性婚への道のり
[ 2020 / 台湾 / 85min / 監督:ソフィア・イェン ]
出演:ウー・シャオチャオ、チウ・ミンジュン、ワン・ティエンミン ほか
2019年にアジアで初めて同性婚が合法的に認められた台湾。3組のカップルに焦点を当て、同性婚が法制化される前後に密着したドキュメンタリー作品。台湾が同性婚法制化へ向けて辿った道のりとその後の問題を知ることのできる、日本での「婚姻の平等」実現を考えるうえでも大切な作品。
上映日5月6日 (金)15:40〜
ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~
[ 2013 / アメリカ / 112min / 監督:ベン・コトナー、ライアン・ホワイト ]
愛とは、家族とは、人権とは……。同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過、その修正案を人権侵害であるとして州を提訴した二組の同性カップルの人生をかけた闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。アメリカ合衆国での「婚姻の平等」実現をめぐる戦いの記録。
上映日5月7日 (土)10:00~
ウーマン ラブ ウーマン
[ 2000 / アメリカ / 96min / 監督:アン・ヘッシュ、ジェーン・アンダーソン、マーサ・クーリッジ ]
出演:シャロン・ストーン、エレン・デジェネレス、クロエ・セヴィニー ほか
一軒の家を舞台に、60年代、70年代、00年代と異なる時代を生きたレズビアンたちを描いたオムニバス映画。それぞれの時代の性的マイノリティの姿から社会の意識や制度が個人の人生に及ぼす影響が垣間見える。オープンリーレズビアンの女優、エレン・デジェネレスが製作総指揮と出演を務める。エミー賞、ゴールデングローブ賞受賞作品。
上映日5月7日 (土)13:00〜
キッズ・オールライト
【R15】 ※性的な描写が含まれます。
[ 2010 / アメリカ / 104min / 監督:リサ・チョロデンコ ]
出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ ほか
自身も精子提供を受けて子供を出産しているリサ・チョロデンコ監督がレズビアンカップルと子供たちの家族に起きる亀裂・崩壊・再生を描く。同性婚が認められ、子供を持つことができる社会で同性カップルを通して「家族」の意味を考える作品。米アカデミー賞4部門ノミネート、ゴールデングローブ賞 作品賞・主演女優賞(アネット・ベニング)受賞。
上映日5月7日 (土)15:30~
コンペティション部門入選作品上映 表彰式&トーク
[ ゲスト審査員:上田慎一郎(映画監督)、児玉美月(映画執筆家)、三ツ矢雄二(声優)、能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN 代表理事) ]
「同性婚」「婚姻の平等」をテーマに制作され、応募された短編作品から入選作品の上映と各賞の発表と副賞の授与が行われます。たくさんのご応募ありがとうございました!
ゲスト審査員:上田慎一郎(映画監督) 児玉美月(映画執筆家) 能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN代表理事) 三ツ矢雄二(声優)
上映日5月7日 (土)18:00~
上映日5月7日 (土)18:00~
『夫=夫』[ 2021 / 16min / 監督:山後勝英 / 出演:とよだ恭兵、中井健勇、入江崇史 ]
辰紀と佑大は夫夫(ふうふ)として長年連れ添ってきた。そしていま、別れの時が近づいていた。ありふれたどうでもいい日常の断片がかけがえのない大切な想い出となる……。
『さまよう朝』[ 2021 / 18min / 監督:喜安浩平 / 出演:吉田電話、鈴木睦海、葛堂里奈、高木公佑 ]
共同生活をしている二人。朝食の支度をしながら続く、たわいない会話。凡庸な時間の中、微かに変わり続ける二人の関係は、日差しの中を舞う小さな埃にも似て当て所がない。さて、ところでこの光景、“どんな二人”でも同じように甘く、淡ひに包まれて見えるだろうか。
『手のひらのパズル』[ 2022 / 25min / 監督:黒川鮎美 / 出演:黒川鮎美、長内映里香、竹石悟朗、なだぎ武 ]
金沢で生まれ育った梨沙と匠。付き合って一年半。30歳になり、周りからも結婚を囃し立てられるようになった二人は、周りの進めで同棲をすることになる。結婚を意識するようになった二人はお互いの時間を共有していく中で、少しずつあるズレに気づいていく。そんな時に結婚の相談をしていた女友達、真子とのある出来事をきっかけに、変わっていく梨沙の想い。自分らしさとは何かー 幸せの形とはー
『Veils』[ 2021 / 18min / 監督:なかやまえりか / 出演:なかやまえりか、相馬有紀実、横山美智代 ]
あゆみ(28)と紗香(28)は、交際5年の記念に結婚写真を撮ろうとしている。『LGBTQ対応可』のフォトサロンに問い合わせるが、届いた返答に落胆と怒りを隠せない。2人の幸せが満たされる場所はあるのか。
『私たちの家族』[ 2021 / 25min / 監督:雨夜 / 出演:マクレディ・エリン、森田みどり、マクレディ・平良、マクレディ・光琳 ]
エリンとみどりは結婚して20年、東京で3人の子供をもつ。2018年、エリンはアメリカで性別変更を申請し、日本でも性別移行と結婚書類の変更を進めた。しかし、日本では彼女の性別変更が事実上の同性婚の容認につながるとして認められなく……。
5月6日(金) 13:00~映画上映「ウエディング・バンケット」15:40~ 映画上映「愛で家族に ~同性婚への道のり」18:00~ トークセッション「映画/映像にみる性的マイノリティの表象」トークゲスト:李琴峰(小説家)、北丸雄二(ジャーナリスト・作家)、飯塚花笑(映画監督)/ 司会:エスムラルダ(ドラァグクイーン) |
5月7日(土) 10:00~映画上映「ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~」13:00~ 映画上映「ウーマン ラブ ウーマン」15:30~ 映画上映「キッズ・オールライト」【R15】 ※性的な描写が含まれます18:00~ コンペティション作品上映・表彰式 |
諸注意・各回入れ替え制、自由席となります。 ・複数の上映、または連続して鑑賞希望の場合もそれぞれ個別にチケットをお申込みください。 ・ご鑑賞者おひとりにつき、一枚のチケットが必要です。 ・当日席はありますがご予約の方が優先となります。 ・会場が満席の場合、入場をお断りする場合があります。 ・トークイベントに情報保障はありません。 ・新型コロナウイルス感染拡大予防のため、人数を制限して開催します。 ・会場内で食事はご遠慮ください。水分補給は可能。 ・新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスを確保し間隔を空けてお座りください。 ・会場内での大声での会話はご遠慮ください。 ・来場の際はマスク等の着用、入場時には検温・手指消毒や手洗いのご協力をお願いします。 ・当日37.5℃以上の発熱や風邪の症状がある、体調や気分の優れない方は参加をお控えください。 *お申込み後にキャンセルをされる場合は、必ず事前にご連絡をお願いします。 *今後の新型コロナウイルス感染症状況や政府方針によっては、日時・内容等が変更になる場合がございます。 |
八方不美人 - Happo Fu-Bijin
2018 年12 月、作詞家・及川眠子、作曲家・中崎英也のプロデュースにより誕生した、個性の異なる三人のドラァグクイーン(エスムラルダ、ドリアン・ロロブリジーダ、ちあきホイみ)からなるディーヴァ・ユニット。これまでにミニアルバム2 枚、配信シングル3曲をリリースし、各種イベント、メディア等に出演。2021 年4 月より、ラジオ番組『LOVE RAINBOW TRAIN』(毎週土曜日20 時~、TBS ラジオ)で、MISIA のパートナーを務めている。
北丸 雄二(ジャーナリスト/作家/翻訳家)
東京新聞(中日新聞)ニューヨーク支局長を経て1996年に退社し在NYのまま執筆活動。2018年に帰国し、ラジオやネット番組でニュース解説の傍ら毎週金曜には東京新聞で「本音のコラム」連載中。著書『愛と差別と友情とLGBTQ+──言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体』 (人々舎)で「紀伊國屋じんぶん大賞2022」2位受賞。訳書に『LGBTヒストリーブック──絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』(ジェローム・ポーレン著、サウザンブックス社)、絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』(ピーター・マキューリオ作、レオ・エスピノーサ絵、同社)など多数。今年6月には翻訳した英国戯曲『アナザー・カントリー』が日本初上演。
李 琴峰(作家/翻訳家)
1989年台湾生まれ。2013年来日。2017年、初めて第二言語である日本語で書いた小説『独り舞』にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。
2019年、小説『五つ数えれば三日月が』で、第161回芥川龍之介賞、第41回野間文芸新人賞候補に。2021年、小説『ポラリスが降り注ぐ夜』で、第71回芸術選奨新人賞を受賞。小説『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞受賞。
飯塚 花笑(映画監督)
大学在学中にトランスジェンダーである自らの経験を元にした『僕ら の未来』を制作。ぴあフィルムフェスティバルにて審査員特別賞を受 賞し、国内のみならずバンクーバー国際映画祭等、国外でも高い評価 を得た。2022 年には、初の劇場公開作品『フタリノセカイ』が話題 を呼んだ。また大阪アジアン映画祭コンペティション部門に最新作『世 界は僕らに気づかない』が入選。アジア映画の未来を担う最も優秀な 才能に贈られる “来るべき才能賞” を受賞した。
司会:エスムラルダ(ドラァグクイーン)
1994年より「ホラー系お笑いショー」を得意とするドラァグクイーンとして活動を始め、各種イベントやメディアに出演。2002年、東京都の「ヘブンアーティスト」(大道芸人公認制度)ライセンスを取得。ドラァグショーのほか、イベントの司会、大学や地方自治体での講演も行い、近年は演劇やミュージカルの公演にも出演している。また、ライター・脚本家としても活動しており、2012年、本名で応募した作品が「第12回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」の優秀賞を受賞。2017年には東宝ミュージカル『プリシラ』(宮本亜門演出)の翻訳を担当した。近著に『ロジカルメモ』(本名名義、アスコム刊)。
「同性婚」をテーマにした日本で制作された短編映像作品を募集します!
作品募集を締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
審査員
上田慎一郎Shinichiro Ueda
映画監督。2018 年『カメラを止めるな!』 が異例の大ヒットを記録。最新作『ポプラン』が公開された。
児玉美月Mizuki Kodama
クィア、フェミニズムなどの視点から映画を紹介している映画執筆家
三ツ矢雄二Yuji Mitsuya
アニメ「タッチ」の上杉達也役や「キテレツ大百科」のトンガリ役などで知られる声優・マルチクリエイター
能條桃子Nojo Momoko
選挙や政治を分かりやすく伝え、若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事を務める
映画祭実行委員長
東海林 毅
大学在学中から映像制作を開始し1995年、第4回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて審査員特別賞を受賞。
商業作品を監督する一方、VFXアーティストとしても幅広く活動しNHK「フランケンシュタインの誘惑」では放送開始時よりVFXを務めている。近年、表現の幅を広げるため自主映画にも力を入れ、短編『老ナルキソス』(2017)がレインボーリール東京や上海クィア映画祭などで最高賞を受賞。以降の作品も世界のLGBTQ+映画祭を中心に高い評価を得ている。